ということで、自分がなりたいもの、それから身につけたいものというのは、まず書き写すことからではないかと私は思い始めたのです。

みずから書き写して声に出して読むということをやったとき、書き写すときにはまず自分で読まなければいけない。読んで書き写します。「読んで」「書く」ということをするわけです。もうここで「読む」ことと「書く」こと二回文章に触れています。そして、できたものを声に出して読みます。「読む」ということと「聴く」ということをします。(自分の読んだものを自分で聴いているということです)

読む、書く、そして読む、聴く。そしてそれをできれば読めるようになって自分でテープなどに吹き込んでみると、読みながら聴いてテープが出来上がります。それを繰り返し聴けば、「聴く」「聴く」ということになります。すると、これはこういう意味なんだ、読み方もここで切ってはいけないんだ、ここで繋げなければいけないんだということも分かります。句読点の打ち方も分かってきます。