以前はサーカスでしか見たことがなかった一輪車。あの一輪車を小学生たちは難なく乗り回します。

小学生の子どもたちには乗れるのに、どうして大人たちには乗れないのでしょうか。

大人になったから能力が低下したのでしょうか。そうではありません。小学生たちは乗りたいと思った。大人たちは一輪車に乗りたいと思わなかった。ただそれだけのことです。

大人たちはあの一輪車に乗れるようになったからといって、小学生の子どもたちのように仲間からもてはやされるわけではないし、あの一輪車に乗って街に買い物に出かけたとしたら、後ろ指こそさされて物笑いのタネにこそなれ、決して尊敬のまなざしを向けられることはないはずです。大人たちはそのことが充分に分かっているから乗ろうとはしないのです。

(続く)